【2019年】台湾への修学旅行に危険はない?治安や注意するべきポイント
ジブリ映画『千と千尋の神隠し』のモデルとなった街「九份(キュウフン)」が話題になったことも相まって、近年、台湾旅行が人気を集めていますね。
親日家が多く、海外旅行初心者でも行きやすい国が台湾ですが、「修学旅行に行くうえで危険はないか?」と心配される方も多いと思います。
この記事では台湾の治安や注意するべきポイントをまとめています。
このページの目次
外務省の発表による台湾の治安状況
外国の治安状況について、もっとも信憑性が高い情報を発信している所は、やはり政府機関の外務省でしょう。
2019年7月の時点で、外務省発表による台湾の治安に危険・注意レベルは勧告されていません。
中東やアフリカ、南米などについては、言うまでもなく危険な地域がたくさんあります。
しかし、そうでない国や地域に対しても、外務省はかなりシビアな水準で注意を喚起することが通例です。
外務省の危険レベルの通達について
例えば、タイのバンコクは、2014年に大規模な軍事クーデターが発生し、一時は都市部に戒厳令が敷かれるなど物々しい雰囲気となっていた時期があります。
筆者は仕事の関係上、戒厳令が解かれた1ヶ月後くらいにバンコクへ出張しましたが、現地では要所要所に軍人が立っていることはあるものの、身の危険を感じたり、生活に支障の出るような事態はまったく起こりませんでした。
その時の外務省の治安レベルの発表は、確か上記のレベル3〜4、つまり「渡航中止」もしくは「退避レベル」だったと記憶しています。
これだけのサンプルで、あたかも「台湾は絶対に安全!」とお伝えするのは少し気が引ける部分もありますが、誤解を恐れずに書くと、外務省は実際の治安状況よりも少しオーバーに発表する傾向はあります。
その点から考えると、先ほどの台湾の地図に記載された治安レベルは、一応は問題なく安全であるという根拠になるのではないでしょうか。
台湾に修学旅行へ行く際の注意点
台湾の治安については、外務省の発表の裏付けもあわせて、特別に危険視するレベルではないと書きました。
しかし、それなら手放しでフラフラと台湾の街を歩いても大丈夫なのかというと、決してそんなことはありません。
普段生活している日本が100%安全かと言うと、決してそんなことはなく、毎日どこかで犯罪は起こっていますよね。
下記は台湾への修学旅行だけに限ったことではなく、海外旅行で絶対に守るべき3つの注意点です。
- 夜中に勝手に出歩かない
- 人通りの少ない路地には行かない
- 観光地など人が多い場所では貴重品を隠す
調子に乗ってカッコつけたり、テンションが上がり過ぎて突っ走ってしまうといったことが無いように、「ここは日本じゃない」という気持ちを頭の片隅に置くようにしましょう。
夜中に勝手に出歩かない
犯罪が起こりやすい時間帯は、万国共通で夜間深夜です。
外国へ行く修学旅行で、こっそり夜中に遊びに行くという人はいないと思いますが、これは旅慣れたツーリストでも避ける行為です。
ちなみに、「夜市」を散策するプランがある場合、夕方〜夜の早い時間帯であればそれほど警戒する必要は無いでしょう。
(市場はその土地で生活している人の「リアル」が見える場所なのでおすすめ!)
海外に行くと自分が気付かないところで興奮していることもあるため、疲れていることに気付かず、結果として体調を崩してしまうことも珍しくありません。
夜はしっかり眠って、翌日のスケジュールをフルパワーでこなせるように、たっぷりと休息を取るようにしましょう。
人通りの少ない路地には行かない
知らない土地に着くと、「この先はどうなっているんだろう?」といった好奇心が沸き起こりますが、人気(ひとけ)の無い場所には立ち入らないことが基本です。
アメリカでは歩道を歩いていると、路地に引きずり込まれて金品を強奪されるという犯罪もあるため、現地人でも道路に近い側を歩くといった習慣をもつエリアもあります。
台湾はそこまで極端なことはありませんが、人通りの少ない路地には行かないようにしましょう。
観光地など人が多い場所では貴重品を隠す
九份(キュウフン)など人気の観光地や、人が多い市場などは「スリ」の格好のターゲットになります。
カバンのふたを空けたままにしておいたり、財布をポケットからのぞかせていると、泥棒に「盗んでくれ」とアピールしているようなものです。
貴重品は必ず「外部から見えない&簡単に取り出せない場所」に隠すようにしましょう。
肩から「たすき掛け」できて、チャックで閉めることができるショルダーバッグを1つ持っていると便利で安全です。
車とバイクに気を付ける
こちらは、いわゆる犯罪に関する治安とは違いますが、台湾では車とバイクには気を付けてください。
日本では歩行者優先が社会的モラルとなっていますが、台湾は車・バイク優先といった風潮があります。
いくらこちら側が青信号であっても、ギリギリまで突っ込んでくる車も多く、ヒヤッとすることも少なくありません。
特に小回りがきくバイクは日本よりも多く街なかを走っていますので、道路付近を歩く場合は周囲に気を付けてください。
その他には、「夜間に単独でタクシーに乗らない」「地下鉄での飲食は罰金」といったこともあります。
ただ、こちらは修学旅行の場合はあまり関係のないポイントですね。
注意点を守れば必要以上に怖がることはない
台湾旅行の注意点について多少オーバーに書いた部分もありますが、これらは海外旅行の基本中の基本です。
繰り返しとなりますが、「ここは日本じゃない」という気持ちを持っておけば、台湾は怖がる必要のない国です。
海外旅行未経験者におすすめする国は、筆者なら「台湾」と答えるでしょう。
必要以上にビクビク怯えてしまうと、せっかくの楽しい修学旅行が台無しですので、守るべきポイントは守り、あとは存分に現地の空気を味わう。
これが台湾への修学旅行を最高に楽しむための秘訣です。
修学旅行の行き先を台湾に選ぶ学校が増えている
ちょうど、台湾への修学旅行に関するニュースが出ていましたので『Yahoo!ニュース』より転載します。
昨今の台湾ブームの後押しもあるせいか、ここ10年で台湾へ修学旅行に行く生徒の数は約11倍を越える結果となったようです。
毎年調査している「全国修学旅行研究協会」(東京都)が26日、2016年度分のデータをまとめた。旅行先で台湾は262校4万1878人、米国(ハワイ、グアム、サイパンを含む)は254校3万6661人だった。台湾は06年度の3552人と比べ約11.8倍となった。校数、人数とも台湾が1位になるのは初めて。同協会の木田一彦・国際担当部長は「親日的で治安も良いのが人気の理由。旅費が安価な点も大きい」と指摘する。
やはり治安の良さが、修学旅行でも安心して行ける国であるという大きな要因になっているようですね。
台湾への修学旅行に対する人々の反応や口コミ
さて、こちらのニュースを見た人々の反応はどのようなものか見てみましょう。
筆者がニュースを閲覧した段階で、約1,500件近いコメントが寄せられていたため、すべての内容を確認することはできませんが、以下に一部を引用掲載します。
賢明な判断だと思います。
台湾の人たちは良い人が多いので、勉強になると思います。
中華圏だけど、マジで台湾は親日国。
大震災の時のメッセージも忘れてないよ。マジでありがとう。
子供たちの身の安全を考えたら当たり前のことだと思います
気候は温暖。食べ物は美味しい。何より人々が素晴らしい。あそこまで日本と日本人を好いてくれて、嬉しくないわけがない。
大半の子供たちにとって最初に触れる外国は、こうであってほしい。見方が変わると思いますよ。
訪台した時にはグルメやショッピング以上に台湾の人々の親日に触れて嬉しかった。
リピーターで何回も行くほど、台湾好きになりました。
当たり前だと思う。あんなに安全な国は日本以外にない。食事、風紀、常識的、親切、台湾へ子供を出すことに不安はない。
しかし、韓国は真逆。日本人と分かった時に食事に何か混入する。非常識。不親切。親としては不安な渡航先が韓国。
台湾の方々はめっちゃ親日です。
東北の震災でもたくさん助けてくれました。
若い世代が台湾へ行けばあちらの方も喜ぶかと思います。
どれも台湾に対する好意的な意見が多いですね。
Yahoo!ニュースは報道によっては、かなり率直で辛辣なコメントが寄せられるので、内容を見る限り治安面だけでなく、現地の人たちに好意を寄せている日本人が多いことが分かります。
台湾人は親日家が多くとても親切
筆者は以前、輸入文具雑貨を取り扱う商社に勤務しており、展示会や仕入業者への訪問など、何度か台湾に出張したことがあります。
その際、いつも最終日だけは台湾を観光して街なかを散策していたのですが、本当に親切で優しい人に出会う機会がたくさんあります。
地下鉄に乗る際、どの駅で降りれば良いのか悩んでいると、むこうから声をかけてきて親切に教えてくれたり、言葉は分からないけど、何やら好意的な姿勢を見せてくれる食堂のおばちゃん(ちょっとサービスしてくれた)など、予期せぬ場面で親切を受けることが珍しくありません。
台湾に限らず、海外旅行を最大限に楽しむコツは、「恥ずかしがらずに、街の人たちにオープンに接する」ことです。
たとえ言葉が通じなくても、「好意を持っている」という気持ちは相手に伝わるものです◎
【2018.7.4 追記】
台湾国内のニュースキャスターが、日本のユニフォームを着用してワールドカップサッカーの様子を伝えるといった、親日感情が伝わる光景が話題になっていました◎
まとめ
以上、台湾への修学旅行に関する治安や注意点についての情報でした。
途中、少し脅すようなことも書きましたが、台湾人は日本人に対して優しい人が多い。
これに尽きると思います。
反対に、モラルを欠いて、周囲に迷惑になるような行為は厳禁です。
独りよがりな一つの行動によって日本人の印象が悪くなり、その後訪れる人たちにも迷惑がかかることになりかねません。
せっかく日本を好意的に見てくれている台湾の人たちに対して、礼儀と感謝の気持ちを忘れずに、素敵な修学旅行を楽しんでくださいね。
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