台湾への修学旅行|お金・お小遣い・両替はいくらが妥当?
日本人に対してフレンドリーな親日家が多く、美味しい食べものも充実している台湾。
日本から近いため旅費が安く、治安も良いため、海外観光だけでなく修学旅行先としても近年人気が高まっています。
ただ、修学旅行で行く場合は、旅費は別で支払うことになるため、「現地で使うお金・費用はいくら?」と考えてしまいますよね。
そこで、この記事では、台湾への修学旅行の際に渡すべき「お小遣い」など、現地で使うお金や両替について、2019年の最新情報をまとめています。
このページの目次
台湾のお金
まずはじめに、台湾で流通しているお金は「ニュー台湾ドル」という通貨です。
「台湾ドル」と表現されるのが一般的ですね。
現地のお店では「台湾元・NT$・TWD」といった単位で記載されています。
日本円から台湾ドルへの両替は、国内の大手銀行であれば窓口で即日換金ができます。
両替についての詳細は後ほど解説しています。
台湾の物価
台湾の物価は日本とほぼ同じくらいか、ほんの少し安いくらいです。
ただ、九份(キュウフン)などの人気観光地では、物価が多少高くなることもあります。
おおよその台湾の物価目安を記載しますので、費用計算の参考にしてみてくださいね。
水(350ml) | 80円 |
---|---|
コーラ(350ml) | 120円 |
コンビニおにぎり | 150円 |
コンビニコーヒー | 100円 |
スナック菓子 | 90円 |
カップラーメン | 100円 |
マクドナルド(ビッグマック) | 400円 |
スターバックス(shortサイズ) | 300円 |
魯肉飯(ルーローファン) | 120円 |
小籠包(ショウロンポウ)5個 | 400円 |
マンゴーかき氷 | 400円 |
日本での感覚と比べ、そこまで大差はありませんね。
この中で、魯肉飯(ルーローファン)やマンゴーかき氷は、台湾で有名なグルメですので、ぜひとも一度はトライしたい食べ物です。
魯肉飯(ルーローファン)
マンゴーかき氷
台湾 修学旅行のお小遣いはいくらが妥当?
学校から行く台湾への修学旅行であれば、移動にかかる交通費や食事代、宿泊費などの費用は旅費に含まれているので、現地で実際に使うお金(お小遣い)は、
「屋台や夜市」「免税店や民芸品店」での買い物に使うお金
あたりが考えられますね。
3泊4日の日程のお小遣い
台湾修学旅行の日程としては3泊4日の日程が一般的かと思いますので、お土産代も考えると、お小遣いとして妥当な予算は3万円前後です。
ただ、お小遣いの渡し過ぎは禁物ですが、高校生なら初めての海外旅行という場合も多いと思いますので、多少のゆとりはあっても良いかもしれません。
視覚・味覚・嗅覚といった感覚は、強烈な記憶として残ります。
特に海外の「町の匂い=嗅覚」は日本では体感し得ないもので、それだけでも感受性を強く刺激するものとなります。
10代は多感な時期ですので、日本では経験できない場面において、多少の予算があっても良いかもしれませんね。
温度・におい・湿気などを全身で体感してみて
ちなみに、台湾のマクドナルドでは期間限定メニューとして、鮭や明太子を使った珍しいハンバーガーなどがあります。
異国の地のマクドナルドは「ご当地マック」とも呼ばれ、海外旅行で機会があればチャレンジしてみたいイベントの1つです。
(インドでは、『チキンマハラジャマック』というタンドリーチキンを入れたハンバーガーなんてものもあります)
馬鹿らしく感じるかもしれませんが、こういった些細な経験が後々の思い出に残ったりします。
台湾の人々は、特に日本人に対してフレンドリーな方が多いので、お店でのやり取りも有意義な経験の1つになると思いますよ。
ひと言だけでも積極的に話しかけてみましょう。
台湾 修学旅行の両替について
さて、肝心の日本円から台湾ドルへの両替について。
台湾ドルは日本円に換算すると、おおよそ3.5円くらいの為替レートになります。(2019年7月時点)
現時点でのレートは下記から確認してみてください。
台湾ドル両替にかかる手数料
両替について注意すべき点は、上記のレートはあくまで「台湾ドル1ドルに対する日本円の価値」を示すものであることです。
つまり、実際に現金として両替する際には、ここに手数料が上乗せされます。
場所にもよりますが、台湾ドルの両替手数料の相場は、安くても10〜15%ほどです。
仮に3万円両替すると、3,000〜4,500円ほどが手数料として引かれてしまうのでかなり痛いですね。。
余った台湾ドルの再両替
余ったお金は帰国してから再両替(台湾ドル→日本円)できますが、「日本円→台湾ドル」へ両替した時よりもさらに悪いレートになります。(※硬貨は再両替はできません)
例えば、行きに3万円をお小遣いとして両替して、帰国してから余った1万円分の台湾ドルを日本円に両替した場合、その間で支払う手数料は下記のようになります。
金額 | 手数料率 | 両替手数料 | |
---|---|---|---|
日本円→台湾ドル | 3万円分 | 15% | 4,500円 |
台湾ドル→日本円 | 1万円分 | 20% | 2,000円 |
6,500円 |
いかがでしょうか。
本来ならホテルに1泊できるくらいのお金を、手数料として失っていることが分かると思います。
「海外旅行のお金は両替するもの」という考えがあまりに一般的になり過ぎているため、ほとんどの人はあまり意識していませんが、台湾旅行の際に3万円の両替でこれだけの無駄なお金を払っていることになるのです。
台湾ドルに両替できる場所
ゆうちょ銀行でも一部の通貨の外貨両替を行っていますが、残念ながら台湾の通貨「台湾ドル」の両替は行っていません。
大黒屋など一部の金券ショップでも両替に対応しているところもありますが、在庫が無い場合も結構あります。
確実に換金できる場所は、大手銀行の「外貨両替コーナー」でしょう。
その他、地方銀行でも台湾ドルを取り扱っているところもあります。
「銀行名 + 外貨両替」で検索すると詳細を調べることができます。
(※空港でも外貨両替ができますが、修学旅行の場合は人数が多過ぎるので利用しないと思います。)
台湾は現地の銀行か両替所で両替した方が手数料が安い
これは海外旅行の常識の1つですが、「アメリカドル」や「ユーロ」のような世界中で大規模に流通しているメジャーな通貨は、どこで両替してもそれほど大きな差はありません。
しかし、台湾ドルを含め流通が少ない紙幣は、現地に到着してから両替した方が手数料がはるかに安くなります。
特に台湾を含む東南アジア圏は、観光業が国の大きな収益の柱となっているため、積極的に外貨を得たいという動きがあります。
日本の経済はあまり芳しくない状態が続いていますが、それでも外国からすれば「日本円は強い通貨」と考えられているため、現地での両替は好レートになることが多いです。
現地での両替は、銀行・町の両替所などで行うことができます。
手数料は為替レートの7〜8%という所も探せば見つけることができます。
日本の手数料の半額ほどですね。
ただ、修学旅行の場合はスケジュール面での制約があるため、難しいかもしれません。
そもそも引率する学校側が許可してくれるかどうかという問題もありますし、両替にはパスポートの提示や必要事項の記入といった手順が必要なため、高校生には少しハードルが高い可能性があります。
海外プリペイドカードという選択肢もある
両替手数料が気になるという場合は、「海外プリペイドカード」を使うという選択肢もあります。
海外プリペイドカードとは、日本で事前に入金チャージしておき、そのチャージしたお金の中から、現地での支払いに利用できるカードのことです。
クレジットカードのように限度額いっぱいまで使い込んでしまう心配がありません。
現金であれば、スリに盗まれたり落としてしまうと諦めるしかありませんが、海外プリペイドカードの場合は、万が一、カードを紛失してしまってもカードを止めることができるので安心です。
海外留学やワーキングホリデーに使われることが多く、もちろん、海外への修学旅行の際にも広く利用されているお金の管理方法です。
台湾での海外プリペイドカードの使い方
海外プリペイドカードは、クレジットカードと同じように、お会計の際にカードを差し出してそのまま支払いができます。
当たり前ですが、台湾の免税店や民芸品店、おみやげ屋は、外国からの観光客を相手に商売しています。
中華圏でもそうですが、欧米諸国はクレジットカードを使ったキャッシュレス決済が普及しているため、お土産屋などほとんどのお店でカードでの決済が可能です。
海外プリペイドカードの手数料
便利で安心の海外プリペイドカードですが、利用の際には手数料がかかります。
海外プリペイドカードはいくつか種類がありますが、ほとんどのカードは為替レートに対して3〜4%の手数料がかかることが多いです。
台湾ドルを使う場合も同様に手数料がかかります。
しかし、台湾ドルを両替:約10%(再両替:約15%)の手数料を考えると、どちらがお得かは明白ですね。
余ったお金は残さず清算できる
「チャージしたものの、思ったほど使わなかった」など、余ったお金は帰国してから日本円に清算(自分の口座に返金)することもできます。
返金の際には500円ほどの手数料がかかってしまいますが、無駄なく日本円に清算できる点もメリットの1つです。
外国の「紙幣」は日本で再両替できますが、「硬貨」は両替できません。
慣れない外国のお金ですので、ついつい支払いの際に紙幣を渡し、気付けば小銭がジャラジャラということが多いので、1円単位で清算できるのはかなり大きなポイントですね。
ちなみに、返金ではなく日本国内でのショッピングに利用できるカード(マネパカード)もあります。
このカードなら余った残高を日本のコンビニなどで利用することができますし、手数料も必要ありません。
海外プリペイドカードが使えない場所
先ほど記載した免税店や民芸品店、お土産屋などに加え、コンビニやスーパーなどほとんどのお店の支払いに海外プリペイドカードが利用できます。
しかし、夜市や屋台などでは使えないことが多いです。
日本でのことを考えるとイメージしやすいと思いますが、日常的に利用するお店の大半は、クレジットカード決済に対応していると思いますが、お祭り・縁日などの屋台ではカード決済できませんよね。
台湾でも同様のことが言えます。
ですから、完全にカードだけに頼るのではなく、いくらかの現金は持っておく必要があります。
予算の半分は両替・もう半分はプリペイドカードがベスト
海外プリペイドカードは、現地のATMで台湾ドルを現金で引き出すこともできます。
海外旅行に慣れてくると、日本では最低限のお金だけ両替しておき、現地ではカード決済をしたり、ATMから現地通貨を引き出すといった方法が、もっともコストを抑えるテクニックとなります。
ただ、さすがに高校生にはこの方法は難しいと思います。
日本でもまだATMに触れたことがない、という学生さんもいるはずですよね。
そこで、修学旅行のお金の管理方法としては、半分は現金として両替しておき、半分はプリペイドカードで持っておくことがおすすめです。
カードが使えるお店ではカード支払いし、現金しか受け付けないお店では現金を使う。
それでも多少の現金は残ってしまうと思いますが、全額両替するよりは無駄が少なく、また、お金にまつわるリスクを下げることにもつながります。
カードが使えないお店は屋台など、大抵そこまで値段の高くないお店が中心となると思いますので、両替する現金のウェイトを少し軽くしても良いかもしれませんね。
台湾への修学旅行におすすめの海外プリペイドカード
海外プリペイドカードはいくつか種類がありますが、台湾への修学旅行で使うものとしては、『 マネパカード 』というカードがおすすめです。
以下にマネパカードをおすすめする理由を簡単に紹介します。
24時間いつでもカードの停止ができる
会員専用サイト上から24時間いつでもカードを利用停止することが可能です。
カードの利用停止処理をした時点での利用可能残高が補償されます。
もし現金を落としてしまったりスリに盗まれてしまった場合は一切の補償が無いので安心ですね。
日本から送金もできる
もし、カードの残高が無くなってしまった場合、日本から送金チャージすることもできるので、現地で使い過ぎてしまった場合でも安心です。(あまり好ましい状態ではありませんが。。)
日本の銀行の営業時間内であれば、入金・チャージからカードに反映されるまで2〜3時間ですのでとてもスムーズです。
『マネパカード』についてのさらに詳しい内容は、下記の記事で解説していますので、気になる方はご覧ください。
まとめ
以上、長くなりましたが、台湾の物価や両替など、修学旅行に必要なお金にまつわる内容をまとめました。
筆者は中学生の頃に家族旅行として1度、社会人になってから仕事の出張で3度ほど台湾に行っていますが、毎度人々の優しさには驚かされます。
今回の修学旅行が初めての海外旅行という方も少なくないと思いますが、最初の一歩としては台湾は過ごしやすくベストな国だと思います。
「かわいい子には旅をさせよ」といったことわざがありますが、日本を出て広い世界を見ることは、今後の人生において必ず良い経験値の1つとなります。
ハメをはずし過ぎてはいけませんが、全身のアンテナを最大限に張り巡らせて、素敵な時間を満喫してみてください。
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