ベトナムへ修学旅行!スマホは使える?高額請求を避けるための注意点
ベトナムへ修学旅行に行った時も、日本と同じようにスマホを使えると便利ですよね。
友達や家族とLINEでやり取りしたり、ベトナムの街並みをツイッターやインスタにアップできると修学旅行はもっと楽しくなります。
しかし、ベトナムでスマホを使って通信する場合に、設定を間違ってしまうと目を疑うようなとんでもない高額請求が来ることがあります。
この記事では、ベトナムの修学旅行でスマホを使う時の注意点や、安く快適に使う方法などを紹介しています。
このページの目次
海外でスマホを使うと高額請求が来る?
まずはじめに、2016年にブラジルで開催された『リオデジャネイロオリンピック』で、男子体操の内村航平選手のスマホ代請求額が「50万円」という高額なものになったニュースを知っているでしょうか?
現地で『ポケモンGO』のアプリをダウンロードして、(ブラジルにはいるはずのない)ポケモンを探し続けている間に、通信費がどんどん加算されていったという内容です。
ソフトバンク・au・ドコモの携帯を使っている場合は、どれだけデータ通信に使っても1日あたり約3,000円が上限というプラン(※)がありますが、内村選手はどこかで変な設定をしてしまったのでしょう。
- 格安SIM携帯の場合は、海外パケット定額の事前申し込みが必要 or 対応していない場合もあります。
- 国際電話による通話は定額プランの対象外です。
- 一部対応していない機種もありますので、事前に確認が必要です。
「海外パケット定額」に対応したスマホを使っている場合は、日本の各会社が現地の通信会社と契約している回線を利用するため、使い過ぎたとしても1日あたり上限3,000円の請求となります。
しかし、内村選手の場合は、リオデジャネイロ現地の通信アンテナに直接接続していた(日本の携帯会社経由の回線を使用していなかった)ため、結果的に高額な請求が来たのです。
このような、現地の通信アンテナの電波を直接拾って使うことを「国際ローミング」といいます。
ただし、国際ローミングは、上記のように通信料金が高額になるため「利用しないもの」と覚えておきましょう。
ベトナムへの修学旅行でスマホを安く快適に使うには?
「海外パケット定額」に対応したスマホの場合は、1日あたり約3,000円で海外でも通信ができると書きましたが、正直ぜんぜん安くないですよね。
修学旅行の日程が4泊5日だった場合、ベトナムでスマホを使うと、その請求額は約15,000円にもなります。
いくらスマホが便利とは言え、この金額を払うのは少し馬鹿げていますよね。
そこで、「国際ローミング」や「海外パケット定額」を使わずに、海外でネットを利用するいくつかの方法を紹介します。
1. ベトナムのフリーWiFiを利用する
ベトナムへの修学旅行でスマホを使う1つ目の方法は、ベトナムの施設やお店に設置されているフリーWiFiを利用する方法です。
日本では飲食店やショップ、駅、ホテルなどさまざまな場所でフリーWiFiを当たり前のように使えますよね。
ベトナムでも同じように街中にWiFiポイントが設置されていて、無料でネット接続できる場所がたくさんあります。
無料で使えるフリーWiFiは以下のような種類があります。
- 誰でも無条件に接続できるフリーWiFi
- パスワードを入力して利用できるフリーWiFi
- 商品・サービスを購入して利用できるフリーWiFi
1は電波の通信圏内に入るとアクセスできるようになるタイプのWiFiです。
2は、カフェなどのお店の店員にWiFiパスワードを聞いて、スマホで設定すると利用できるようになるタイプです。
3は、お店で何かを注文したりすると、パスワードを教えてくれるというタイプです。
ただ、種類を問わず、これらのフリーWiFiはあまりおすすめできません。
公衆フリーWiFiをおすすめできない理由
日本でスタバやマクドナルドでフリーWiFiを利用しているという人は多いと思います。
しかし、海外旅行の際にはこういったフリーWiFiはあまり役に立たないばかりか、不特定多数の人がアクセスする場所ではリスクをともなうこともあります。
接続できる場所に限りがある
カフェで暇つぶしに動画を見たり、ネット検索をしたりといった分にはさほど支障がないかもしれません。
しかし、修学旅行で行くとなると1つの場所でじっと留まっている時間はどれくらいあるでしょうか?
1日の大半は観光で移動しているため、WiFiスポットごとにパスワードを設定するなんて現実的ではありませんよね。
つまり、「スマホを使いたいと思った時に使えない」というシーンが圧倒的に多くなります。
反対にわざわざベトナムまで修学旅行に行ったのに、スマホを使うために自由行動時間はずっとカフェにいた、なんてことになれば何をしに行っているのか分かりません。
通信速度が異常に遅い
筆者はこれまでベトナム以外に50ヶ国以上を旅行しましたが、どの国でもフリーWiFiを利用した際に通信速度に満足したことはほとんどありません。
とにかく遅い。
文字だけのLINEを1通送信するのに30秒以上かかったこともあります。
ウェブページを開くのに1分以上待たされたあげくタイムアウト、、なんてことは海外ではよくあることです。
セキュリティに問題がある
これは日本も含め世界中の公衆フリーWiFiに当てはまることですが、不特定多数の人がみんなで回線を共有するフリーWiFiは、セキュリティ面において大きなリスクがあります。
ネットワーク方面の知識がある悪意を持った人からすれば、フリーWiFiを経由して他人のスマホに侵入することは難しいことではありません。
中学・高校生ならクレジットカードを使ってネットショッピングすることは無いと思いますが、共有回線を経由して、端末の情報を盗み取るという犯罪も世界中で起こっています。
2. ベトナムでSIMカードを購入する
ベトナムへの修学旅行でスマホを使う2つ目の方法は、ベトナムに電波塔を持つ通信会社が発行しているSIMカードを利用するものです。
格安SIM携帯やSIMロックフリーのスマホを使っているなら、ベトナムにある空港・コンビニ・スーパー等で販売されているSIMカードを、現地で購入して利用することができます。
ただ、こちらもフリーWiFiと同様にあまりおすすめできる方法ではありません。
ベトナムのSIMカードとスマホの設定についての知識があれば使えるかもしれませんが、特に初心者にはハードルがとても高いものだと思います。
頻繁に海外出張に行き、現地の海外SIMを使うという人でも、日本語による説明が無いため初期設定に手間取ることがあるくらいです。
筆者はオーストラリアに行った際に、現地のスーパーでSIMカードを購入して設定にチャレンジしましたが、結局使えないまま無駄になったという苦い経験があります。
使われないまま終了したオーストラリアのSIMカード
ちなみに、ベトナムでSIMカードを発行している主な会社は下記です。
3. ベトナムで使えるレンタルポケットWiFiを利用する
ベトナムへの修学旅行でスマホを利用するうえで最もおすすめの方法は、ベトナムで使えるポケットWiFiのレンタルサービスを利用することです。
ポケットWiFiとは、↑の写真のような端末に、ネット接続するための電波をベトナムの電波塔から受信し、スマホやタブレット、パソコンなどのネット回線として利用するというものです。
最近は海外旅行や出張のために、このような現地で使えるポケットWiFiをレンタルするサービスが増えてきています。
『 イモトのWiFi 』といったサービスを、CMなどで見たことがあるという人も多いのではないでしょうか?
海外旅行用のレンタルWiFiの特徴は以下のようなものです。
- ベトナムでポケットWiFiの電源をオンにすれば、日本と同じようにスマホが使える
- 初期設定がとても簡単( IDとパスワードの入力のみ)
- 日本語マニュアルもついている
- 専用の回線でネット接続するので、セキュリティ面も安心
ポケットWiFiをレンタルしている会社はいくつかの種類があります。
どのサービスを使うか選ぶ際に見るべきポイントは以下の4つです。
1日あたりの金額 | 安い方がいいですよね |
---|---|
1日あたりの通信容量 | 容量が大きい方がたくさん使える |
通信規格 | 3Gか4Gのどちらか |
同時接続できる台数 | 1台の端末をみんなでシェアできる |
この中でも特に重要なポイントは次の2つです。
1日あたりの通信容量
日本でのスマホ契約プランに、1ヶ月あたり5GBプランや10GBプランなど、料金に応じた容量を選択して使っている人が多いと思いますが、レンタルWiFiにも「1日あたり」の容量上限が決められています。
当然、容量が大きいほどネット通信できる回数が増えるということですね。
海外レンタルWiFiには、1日あたり250MB、500MB、1GBといったプランから、通信量が無制限で使えるものまであります。
修学旅行で使う場合なら、動画を長時間見たりすることも無いと思うので、個人的には1日あたり250MB あれば過不足なくスマホを使えると思っています。
環境によって多少の差はありますが、250MBでできることはざっくり以下の内容です。
利用用途 | 内容 | 可能回数 |
---|---|---|
ネット検索 | スマホ版Yahoo! トップページ表示 | 約1,200回 |
LINE | メッセージ | 約50,000回 |
音声通話 | 約400分 | |
メール送信 | 300文字程度のテキストメール | 約50,000通 |
動画 | YouTube動画 | 約100分 |
マップ検索 | グーグルマップで 現在地を表示した後に拡大 | 約350回 |
ベトナムへの修学旅行での利用ならこれくらい使えれば十分ですよね。
通信規格
接続スピードを大きく左右するのが「通信規格」です。
現在の通信規格は、「3G回線」か「4G回線」どちらかであることが一般的です。
詳しく説明するとかなり長くなってしまうので、要点をまとめると以下のようになります。
- 3G回線は昔の回線 → 速度が遅い → 動画閲覧はまず無理
- 4G回線は現在主流の回線 → 速度が速い
- 4G LTE回線というものもあるが、4G回線と同じものという認識でOK
つまり、日本でいる時と同じくらいの環境で使いたいなら、「4G回線」を選びましょうというお話です。
ちなみに「純粋な4G回線」というのは、日本でもまだ100%は普及しきっていません。
昔の3G回線から現代の4G回線への「移行過程の回線」が「4G LTE回線」です。
ただ、日常で使うデータ通信に特に支障がないレベルですので、「4G LTE」も「4G」と表現されています。
ベトナムで使えるレンタルWiFi
ベトナムへの修学旅行でも利用できるポケットWiFiのレンタル会社は、以下のような会社があります。
サービス名 | 回線 | 容量 | 価格/1日 |
---|---|---|---|
グローバルWiFi | 4G 高速 | 300MB | 770円 |
jetfi (ジェットファイ) | 4G 高速 | 350MB | 680円410円 |
イモトのWiFi | 4G 高速 | 500MB | 1,580円 |
レンタルWiFi会社それぞれのサービス詳細については、下記のページにまとめています。
レンタルWiFi会社によってスペックや料金に多少の差がありますが、ベトナムへの修学旅行で使うなら グローバルWiFi がもっともバランスがとれています。
ベトナムへの修学旅行におすすめのレンタルWiFiは『グローバルWiFi』
『グローバルWiFi』は、東証一部上場企業の『株式会社ビジョン』という会社が運営しているサービスで、世界200以上の国・地域で使える海外用レンタルWiFi業務を展開している「ネットワークのプロ集団」です。
なにかトラブルがあった場合でも24時間365日のサポートがあるので、日本から遠くはなれたベトナムでも安心して利用することができます。
通信規格も「4G回線」が用意されているので、メールやネット検索、地図アプリの使用はもちろん、容量の重いYouTubeなどの動画もサクサク読み込めるので快適にスマホが使えます◎
当サイトから予約すると料金5%オフになります
5人まで回線をシェアできる
『グローバルWiFi』は、1台のWiFiルーターで、5台までのスマホを共有して使うことができるという点も大きなメリットです。
ただし、スマホ5台を同時に接続し続けていると、バッテリーの消耗が激しくなります。
友達同士とシェアして利用する場合は、予備バッテリーも一緒にレンタルするか、使うタイミングをずらすなどの工夫をしましょう。
5人で共有した場合なら、1人あたり1日数百円で利用できますね。
1度きりのベトナム修学旅行を充実したものにするには安い金額ではないでしょうか。
『グローバルWiFi』については下記のページにまとめていますので、さらに詳しく確認したい場合は参考にしてみてください。
WiFiが使えると通話もできる
日本で利用している人も多いと思いますが、WiFiが使えるとLINEの音声通話を利用することができます。
ベトナム〜日本で通話する国際電話は、1分あたり100〜200円もかかります。(会社によって差があります)
修学旅行の間は、日本にいる親や友達と通話する機会はあまり無いかもしれませんが、どうしても緊急で連絡しなければいけない時にも安心ですね。
ネットがつながれば日本と同じように使えます。
もちろん、観光で友達同士とサクッと連絡を取ったりもできるので、美味しいお店やおすすめスポットを見つけた時にも気軽にやり取りができます。
万が一、ベトナムで迷子になってしまったときにも通話ができると安心ですね。
まとめ
以上、長くなりましたが、ベトナムの修学旅行でスマホを使うための解説でした。
『国際ローミングは絶対に使わない』
『(特に人が多いエリアでは)公衆のフリーWiFiは極力使わない』
最低限これを守れば大きな問題にはなりません。
ただ、スマホがあれば色んなことができるので、修学旅行のような楽しい思い出づくりには有効利用したい。
そんな時に『 グローバルWiFi 』のようなポケットWiFiがあると便利だよ、というお話でした。
修学旅行で友達と盛り上がるのも良いですが、たまには親に写真の1枚でもメールなりLINEで送ってあげましょうね(笑)
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