世界各国のチップ相場はいくら?チップがいる国といらない国
海外旅行でレストランでの食事の後や、タクシーに乗った時など、チップを支払う必要がある国があります。
チップと言えば、アメリカを思い浮かべることがほとんどだと思いますが、他の国ではチップを払う必要があるのか気になりますよね。
そこで今回は、世界各国のチップ相場と、チップがいる国といらない国をまとめてみました。
このページの目次
チップがいる国・いらない国
まずは大まかにチップがいる国・いらない国をまとめて記載します。
ソース元は、シンガポールの旅行検索サイトの大手『wego』です。
Wego’s guide to tipping while you travel(英語サイト)
どこでもチップが必要な国
- カナダ
- カタール
- エジプト
- アラブ首長国連邦
- メキシコ
- アメリカ
サービス料が含まれていない飲食店でチップを払う国
- オーストリア
- オランダ
- ブラジル
- ロシア
- チリ
- 南アフリカ
- アイルランド
- トルコ
普通は必要ないけど感激したサービスを受けたらチップを払う国
- オーストラリア
- 香港
- スウェーデン
- 中国
- インド
- スイス
- フィンランド
- インドネシア
- 韓国
- デンマーク
- イタリア
- スペイン
- ドバイ
- イスラエル
- シンガポール
- フィジー
- マレーシア
- 台湾
- ドイツ
- ノルウェー
- イギリス
- ギリシャ
チップが不要・失礼にあたる国
- アルゼンチン
- フランス
- 日本
- オマーン
- イエメン
チップが必要・不要は一概には言えない
上記は、大手の旅行比較サイトが提供しているデータですが、ツッコミどころは満載です。
以下に例を挙げてみます。
シンガポールの場合
経済的に急成長をとげているシンガポールでは、オーチャード通りなどの市街地には高級レストランなども多くあります。
そういった場所では欧米のようにチップを支払うことが一般的ですが、下町に行ってご飯を食べた後にチップを支払うと、不思議な顔をされたり、拒否されたりすることもあります。
インドの場合
インドでも、ニューデリー辺りにはびっくりするような値段のレストランがあり、そこでは当たり前のようにチップを支払いますが、田舎に行けばまったく必要ありません。
タイの場合
タイは普通の飲食店であればチップは必要ないどころか、不機嫌な顔をする店員もいました。
ただ、(伝票ホルダーが出されるような)少し良いお店では、チップ分を一緒に挟んでおくのが一般的です。
また、タクシー・トゥクトゥクでは気持ち程度のチップを渡すと運転手はとても喜んでくれます。
フランスの場合
フランスでは料金にチップ分を含めるように法律で決められている(チップを支払う必要はない)のですが、ちょっとランクの良いお店に行った時や、ポーターやタクシードライバーに良くしてもらったりしたら、やはりチップを支払う風潮はあります。
オーストラリアの場合
オーストラリアでは、タクシーにチップを払ったこともありますが、反対にレストランでとても良いサービスを受けたのでチップを提示すると、笑顔で辞退されたこともあります。
現地に行ってみなければ分からないこともある
アメリカやカナダでは、チップが当たり前の習慣であるため戸惑う必要はありませんが、それ以外の国は迷いますよね。
ただ、他の国に関しては、実際に現地に行ってみなければ分からないこともあります。
チップの習慣がない日本でも、タクシーの運転手にお釣り分を気持ちとして渡す人もいますよね。
つまり、国によってチップの要・不要を線引きするのではなく、地域やシーンで判断する必要があります。
そこで、今度は別のソースから世界各国のチップに関する情報をまとめてみたいと思います。
世界各国のレストランでのチップ相場
次のソース元は、海外旅行情報を発信しているアメリカの会社『Matador Network』です。
What to tip your waiter (almost) everywhere in the world(英語サイト)
この記事は、「レストランのウェイターにチップを払うべきか」という内容が書かれています。
お店によってサービス料が含まれている・いないがありますので、まずはレシートを確認してからチップを払うか判断するようにしましょう。
アルゼンチン | レシートにサービス料が書かれていない場合は10% |
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アイスランド | 基本的にチップの文化はない 通常15%のチップで、サービスが良ければ5%を上乗せ |
アメリカ | 飲食代の15〜20% →アメリカ・ハワイのチップについて詳しく |
イエメン | 良いレストランに10%のチップ それ以外は小数点を切り上げるか、300円程度分のチップでOK |
イギリス | ほとんどのお店でメニューにサービス料が含まれている そうでなければ10〜15%のチップ(レシートを確認する) |
イスラエル | 飲食代の12%が平均 良いサービスを受けた場合は5%程度 |
イタリア | 飲食代の10% |
インド | 飲食代の5〜10%程度 綺麗なお店ではサービス料が10%含まれていることも多い |
インドネシア | ほとんどのお店でサービス料10%が含まれている それに加えウェイターには最大で15%のチップを渡す |
ウクライナ | 本当に良いサービスの時に10%程度 |
エクアドル | ほとんどのお店でサービス料10%が含まれている 良いお店・サービスの場合はさらに5〜10%のチップが一般的 |
エジプト | ほとんどのお店でサービス料が含まれているが 5〜10%のチップを上乗せするのが一般的 |
エストニア | 昼食にはチップは不要だが数枚の硬貨を置くと良い 夕食時は5〜8%のチップが一般的 |
オーストラリア | チップの習慣はない |
カタール | 15〜20%のチップ |
カナダ | アメリカ同様に15〜20% |
韓国 | チップは不要 |
カンボジア | 基本的には必要ないが 良いお店・西洋スタイルのお店では10%程度 |
ギリシャ | サービス料が含まれていてもいなくても 10〜20%程度のチップが必要 |
クロアチア | 10〜15% |
コスタリカ | サービス料が含まれていることが一般的 含まれていない場合は10% |
コロンビア | サービス料が8〜10%含まれていて さらに15〜18%のチップ |
サウジアラビア | 10〜15% |
シリア | サービス料が10%含まれている |
シンガポール | サービス料として10%のチップが含まれている |
スイス | ほとんどの場所で15%のサービス料が含まれている 少し余分にチップを渡すと喜ばれる |
スウェーデン | チップの習慣はないが 少額のチップを渡すと喜ばれる |
スペイン | フォーマルなレストランでは5〜10% それ以外の場所では少額のチップ |
スロベニア | チップの習慣はない 観光地では10%程度が相場だが必須ではない |
タイ | サービス料がかかるお店もある 綺麗なレストランでは10%程度 それ以外のお店では端数切り上げ程度の少額か必要ない |
台湾 | ほとんどのお店でサービス料が含まれている 含まれていない場合は10%程度 |
中国 | チップの習慣が無いどころか実際は法律違反 上海や北京などの高級な西洋スタイルのホテルではチップを払うこともある |
チェコ共和国 | 通常、サービス料が含まれているが トータルで15%程度になるくらいのチップを渡す |
チリ | 特に観光地では10%程度のサービス料が含まれる |
デンマーク | チップの習慣はないが 少額のチップを渡すと喜ばれる |
ドイツ | ほとんどの飲食店でサービス料が含まれているが 端数を切り上げて払うのが一般的 グループの場合は5〜10%程度のチップを払う |
トルコ | 10%程度が相場 クレジットカードを使用できないことが多い |
ニカラグア | 8〜10% |
ニュージーランド | チップの習慣はない |
パキスタン | チップは必要ない サービスが良ければ5〜10%程度渡すのもOK |
パラグアイ | 大半のお店でサービス料が含まれている |
ハンガリー | 現金で最大10%程度 飲み物やコーヒーの場合はお釣りを残す |
フィリピン | サービス料が含まれていない場合は10%程度 |
フィンランド | チップの習慣はない |
ブラジル | 10%程度のサービス料が含まれている |
フランス | 基本的にサービス料として請求に含まれているため不要 高級レストランでは5〜10%程度、その他気持ちの良いサービスを受けた時に€1〜5程度 |
ベトナム | サービス料が含まれていない場合、現金で約10%程度 |
ペルー | サービス料が含まれていない場合10%程度 細かい数字は切り上げる |
ボリビア | サービス料が含まれているが 気持ち程度のチップを渡すと喜ばれる |
マレーシア | 10%のサービス料が含まれている 細かい数字は切り上げる |
南アフリカ | サービス料10〜15%が含まれる |
メキシコ | 10〜15%のチップが一般的 |
モロッコ | サービス料が含まれていない場合は10%程度 |
アラブ首長国連邦 | 15〜20%のチップが一般的 |
ヨルダン | ほとんどのお店でサービス料が含まれているが ウェイターに5〜10%のチップを渡す |
レバノン | サービス料10%が含まれる |
ロシア | 10%のチップを現金で渡す |
まとめ
以上、世界各国のチップの必要性や相場をまとめてみました。
結論としては、チップは「心付け・気持ち」として渡すものでもあるため、「この国はいる・この国ではいらない」とはっきり線を引くことが難しいですね。
現地に行ってみて周囲の人をさり気なく観察するのも1つですが、「気持ちの良いサービスを受けた!」と感じたら、一度チップを渡してみましょう。
受け取ってくれればそれでOKですし、必要ない場合には丁重に辞退してくれます。
言い換えると、大したサービスもしていないのに、チップを要求する方が間違っています。
あくまでチップは「感謝のしるし」ですので、あまり深く考えずに気持ちを伝えましょう。
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