海外旅行プリペイドカード|キャッシュパスポートの特徴とメリット・デメリット
海外旅行のお金の管理でもっともおすすめの方法は、クレジットカードを利用することですが、事情によって用意できない場合は『キャッシュパスポート』がおすすめです。
キャッシュパスポートはクレジットカードではなく、「海外プリペイドカード」です。
事前にチャージしておいた分から利用するため、使い過ぎることがなく、現金の持ち歩きが不安な場合にぴったりの1枚です。
クレジットカードのようにカード発行の審査が不要で、年齢制限もないため気軽に安心して使うことができます。
このページの目次
海外プリペイドカードとは?
海外プリペイドカードとはクレジットカードと違い、旅行に行く前にお金を銀行口座にチャージしておき、海外で利用した分がそこから引き落とされるというものです。
普段使っている銀行のキャッシュカードに近い感覚ですが、ポイントとなる部分は、両替いらずで現地のショッピングの支払いや、ATMから直接現地のお金を引き出しに使える点です。
現金の両替は多額の手数料がかかるうえ、まとまったお金の持ち歩きは心配ですよね。
そういった時に便利なお金を管理する手段が「海外プリペイドカード」です。
キャッシュパスポートの特徴
キャッシュパスポートは、210以上の国・地域で利用できるため、カード1枚で海外旅行の強い味方となります。
また、チャージ先の銀行口座を作る必要はなく、キャッシュパスポートが用意した口座に振り込むだけですぐに利用できるようになります。
動画でわかる海外プリペイドの『キャッシュパスポート』
とは言え、プリペイドカードを利用したことが無い人にとっては、イマイチ分かりにくい部分がありますね。
海外プリペイドカードの使い方について簡単に説明した動画もありますので、あわせてご覧ください。
入会金や年会費は無料
キャッシュパスポートの利用にあたって、入会金や年会費、カード発行費用などはかかりません。
余計なコストをかけずにカードを持つことができます。
審査不要・年齢制限なしで利用できる
申し込みから7〜10日程度でカードが発行されます。
職業や収入、年齢などの審査がないため、手軽に使い始めることができますよ。
ただ、旅行シーズンは発行が混み合うこともあるそうですので、早めに申し込んでおいた方が良さそうですね。
家族の入金チャージも可能
カードを旅行に持っていく人が未成年である場合など、日本からチャージして、間接的に送金することもできます。
修学旅行や海外留学、ワーホリの際にも便利ですね。
銀行から海外送金すると、とんでもない高額な手数料を取られるため、日本からお金を送る際にも重宝します。
キャッシュパスポートの対応通貨の種類
現地時点でキャッシュパスポートが対応している通貨の種類は、下記の9種類です。
- 日本円
- アメリカドル
- ユーロ
- イギリスポンド
- オーストラリアドル
- ニュージーランドドル
- カナダドル
- シンガポールドル
- 香港ドル
タイや台湾など非対応通貨の国では利用できない?
キャッシュパスポート上から直接チャージできる通貨は上記の9種類のみとなりますが、チャージしたお金は、マスターカードが使える210以上の国・地域であればどこでも使うことができます。
もちろんタイや台湾など、上記に記載がない国でも利用できます。
使い方は、現地のお店で支払いの際、クレジットカードのように店員に直接カードを渡すだけです。
また、マスターカードに対応したATMから現地通貨を引き出すことも可能です。
マスターカードは世界シェア2位のカード会社ですので、ほとんどの場所で利用できますよ。
キャッシュパスポートの手数料
入金手数料 | 入金金額の1% |
---|---|
カード再発行手数料 | 無料 |
ショッピング利用手数料 | 無料 |
月間カード管理料 | 無料 |
カード清算手数料 | 500円 + 消費税 |
為替手数料 | 4% |
為替手数料(4%)については、次で説明しています。
ATM手数料
日本円 | 200円 |
---|---|
米ドル | 2ドル |
ユーロ | 1.75ユーロ |
英ポンド | 1.50ポンド |
豪ドル | 2.50豪ドル |
NZドル | 2.75NZドル |
カナダドル | 2カナダドル |
こちらのATM手数料についても次で説明していますが、1回の引き出しで上記の手数料がかかります。
できるだけカードで支払うようにするか、ATMの利用回数をおさえたいところですね。
キャッシュパスポートのデメリット
メリットに関する部分は簡単に触れるとして、デメリットを深掘りしておきましょう。
キャッシュパスポートのデメリットは以下の4つが代表的です。
- 入金手数料がかかる
- 1年間利用しなければ月額150円が引き落とされる
- 異なる通貨を利用する際に為替手数料がかかる
- ATM引き出しに手数料がかかる
入金手数料がかかる
海外プリペイドカードは、所定の銀行口座にお金を振り込んでチャージしておき、その金額を海外の旅行先で使っていくというスタイルですが、キャッシュパスポートの場合、このチャージ入金の際に1%の手数料がかかります。
1年間利用しなければ月額150円が引き落とされる
残高が残っているまま使用せずに1年が経つと、13ヶ月目から毎月150円の月額費が発生します。
この月額費は、チャージ金額が無くなるまで引き落とされ続けるので注意してください。
ただ、帰国したら残高を精算(自分の銀行口座に返金)しておけば、この問題は解決できますね。
異なる通貨を利用する際に為替手数料がかかる
米ドルをチャージしておいて、米ドルを使う場合には為替手数料(4%)はかかりません。
しかし、米ドルをチャージして台湾ドルとして使った場合には「決済時のレート+4%」の手数料がかかります。
例えば、台湾旅行だけに使いたいときは、日本円としてチャージしておき、台湾現地では台湾ドルとして支払いに使う(or 台湾ドルをATMから引き出す)として利用しますが、この場合でも為替手数料が4%必要になります。
ただ、日本で台湾ドルを両替した場合、両替手数料は約15%ほどになります。
キャッシュパスポートの為替手数料(4%)と、通常の両替手数料(15%)。
どちらがお得かは、考えるまでもありませんね。
ATM引き出しに手数料がかかる
海外ATMから現地通貨を引き出す際に、手数料がかかります。
注意すべき点としては、キャッシュパスポート側の手数料と、ATM端末で決められた手数料は別の扱いとなり、結果としてATMからお金を引き出す際には二重の手数料を支払う必要があるという点です。
できる限り、お店での支払いの際にはカードで直接支払うようにしたいところですね。
ただ、この点はすべての海外プリペイドカードに共通することですので、『キャッシュパスポート』に限ったデメリットではありません。
とことんお得度を求めるなら、やはりクレジットカードを活用するのがおすすめです。
キャッシュパスポートのカードは2種類
キャッシュパスポートには2種類のカードが用意されています。
- キャッシュパスポート(通常)
- Tポイント付きキャッシュパスポート
通常のキャッシュパスポートであれば、カード作成に特別な条件はありません。
Tカードを持っていればTポイント付きタイプを選べる
TUTAYAの会員証などのTカードを持っていると、Tポイントが貯まるタイプのキャッシュパスポートを作ることができます。
TカードはTUTAYAの店舗に行けば即日作ることもできますが、効率良くTポイントを貯めて使うにはYahoo JAPANカードがおすすめです。
利用分に応じてTポイントが貯まる
Tポイント対応のカードであれば、海外旅行のショッピングや海外ATMでのお金の引き出しなど、キャッシュパスポートを利用した金額に対して、200円ごとにTポイント1ポイント分を貯めることができます。
カード利用時点のレートで日本円に換算されてポイントが貯まります。
それほど大きな金額にはなりませんが、帰国してからコンビニやファミレスなどの支払いに足せるので、地味に嬉しい特典ですね。
盗難・紛失用のスペアカード付き
クレジットカードでも海外で盗難・紛失にあった場合には、カードを止めて損害を回避することができますが、キャッシュパスポートは万一のためのスペアカードが用意されています。
クレジットカードはいくら補償が付いているとは言え、日本に帰国しなければカードの再発行ができません。
つまり、クレジットカードは失くしてしまうと、海外でお金のやり取りが一切できなくなってしまいます。
しかし、キャッシュパスポートのスペアカードは、もしもの時にも予備として使えるので安心です。
24時間365日無料でサポートを受けることができる
万一、盗難などカードを紛失してしまった場合でも、24時間365日無料で電話サポートを受けることができます。
日本語で対応してもらえるので安心ですね。
まとめ
キャッシュパスポートは、海外旅行先で持ち歩く現金を最小限にしたいという場合に便利に使えるトラベルプリペイドカードです。
チャージした分だけ使う、万一のスペアカードが付くという点で、海外旅行のお金の管理で安心感のあるカードですね。
「お得度を追求したい!」という方は、海外旅行でクレジットカードを使うメリットについて書いた記事もぜひご覧ください。
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