「忘れた」は大問題!海外旅行で使うクレジットカードの暗証番号
今や海外旅行の必需品とも言えるクレジットカード。
最近では決済時に、サインではなく暗証番号の入力を求められる機会が増えているのをご存知でしょうか。
とくに海外では、暗証番号を忘れているとカードの利用ができないなんてことも。
せっかく持って行っても、使えないと意味がないですよね。
そこで今回は、海外旅行の際に安心してクレジットカードを使うための、暗証番号についての注意点をいくつかご紹介します。
このページの目次
クレジットカードはサインだけで買い物・決済できないこともある
まとまった現金を持ち歩かずに済むため、慣れない旅行先でクレジットカードはとても心強い存在です。
旅行保険や加盟店での優待サービスといった、嬉しい特典も見逃せませんよね。
ところで最近ではフランスやイギリス、アイルランドなどのヨーロッパやアジアの一部などで、決済時の暗証番号の入力が必須になっています。
その理由は、セキュリティの強化を目的としたICカードの普及です。
ICカードとは、ICチップを搭載したクレジットカードのこと。
ICチップは従来の磁気カードと比べて、たくさんの情報を暗号化して記録することができるため、より安全に利用することができます。
そしてこのICチップに登録された情報と、本人しか知らないパスワードが一致することで、カードの不正利用を防止するという仕組みです。
日本でも安全対策を強化するために、ICカードやICカード対応端末の普及はどんどん広がっています。
そのためカードの利用時に暗証番号の入力を求められる機会は、国内外問わず今後もますます多くなっていきます。
クレジットカードを海外でもストレスなく利用するために、出発前にあらかじめ暗証番号を確認しておくといいですね。
ATMから現金引き出しにはパスワード(暗証番号)が必要
暗証番号が必要なのは、ショッピングなどのクレジット決済時だけではありません。
クレジットカードの多くには、ショッピングでの利用枠とは別にキャッシング利用枠が設けられています。
そのためカードと暗証番号さえあれば、コンビニやスーパーのATMなどから、現金を引き出して借りることもできるのです。
給料日前などでお手元の現金が心細くなってしまった時に、この機能はとても助かりますよね。
お手持ちのカードがICカードではなくても、キャッシングを利用する際には、つねに本人確認のために暗証番号の入力が必要になります。
さらにカードの種類によれば、日本だけではなく海外にいる時も、現地のATMを利用して現金を引き出すことができるのです。
現地通貨で引き出せるので、海外旅行の際に何かのトラブルで急に現金が必要になった際も安心ですね。
この際にもやはり、暗証番号の入力は必須なのです。
クレジットカードの暗証番号にまつわるトラブル対策
このようにとても便利なクレジットカードですが、暗証番号の管理を間違えると不正利用などのトラブルに巻き込まれてしまうことも。
パスワードの取り扱いにはくれぐれも気をつけたいですね。
ここでは暗証番号を管理する上で、ぜひ注意したいポイントを簡単にご紹介します。
暗証番号入力の際は盗み見られないように注意
万が一クレジットカードが盗難や紛失にあっても、暗証番号が分からないと使用できません。
逆に考えると、番号が第三者に分かってしまったら不正利用されてしまう可能性も高くなるということです。
カードの悪用などの不要なトラブルを避けるため、暗証番号入力の際は周囲に気を付け、慎重に行うようにしましょう。
また暗証番号自体を、第三者から特定されにくいものにすることも大切です。
生年月日や電話番号、1234などの連続する数字は推測されやすいため、避けた方がいいでしょう。
他のカードとの暗証番号の使い回しも、もしもの時にとても危険です。
「うっかり忘れ」を防ぐためにメモ等に控えておく
古典的とも言えますが、パスワードの忘れを防止するためには、メモに控えておくことが効果的です。
ただし番号を控えたメモは、カードと一緒に財布やカバンに入れたりしては意味がありませんよね。
くれぐれも自分だけが分かるような、安全な場所に保管するようにしましょう。
メモの管理にさえ気をつければ、これが一番確実で安全な方法です。
さらにメモを取る際に、四桁の数字をアルファベットやひらがなに置き換えるなど、自分で簡単に暗号化して控えるという方法もあります。
この方法だと、万が一メモが第三者に見つかってしまった時もすぐには分からないため、安全性は高くなります。
また最近では、パスワードを管理するためのソフトやアプリなども、たくさんリリースされています。
暗証番号を忘れた場合は事前にカード会社に連絡を
しばらくカードを使っていなかったり、他のパスワードと混同してしまって、暗証番号が分からなくなってしまうこともありますよね。
そんな時は焦って思いつくまま入力してしまいがちですが、連続で暗証番号を間違ってしまうとカードの利用が一時的にできなくなることも。
まずは落ち着いて、速やかにカード発行会社に問い合わせをしましょう。
カードの裏面に連絡先が記載されていることも多いですよ。
暗証番号の照会は、電話やウェブサイトなどから申し込んで、登録されている住所宛てに書面で通知されることがほとんどです。
一週間から二週間ほどでご自宅に通知が届きますが、ケースによっては手続きに時間がかかってしまうこともあります。
海外旅行に行く際には、なるべく余裕をもって早めに確認をしておきたいですね。
また日ごろから、引っ越しをした際には住所変更を行うなど、利用者情報をつねに最新のものに更新しておくことも重要です。
クレジットカードの裏側にサイン(署名)をしておく
新しいクレジットカードがお手元に届いたら、まずはカードの裏面に消えにくい油性のペンなどで署名をしておきましょう。
なかにはカードの署名をしないままだという方もいますが、本来サインの無いカードは利用できないという決まりがあります。
なぜならサインにはカードの持ち主が誰かということを表すだけではなく、利用時の売上伝票のサインと照らし合わせ本人確認をするという意味もあるからです。
カードに署名をしていない場合、盗難や紛失で第三者の手にわたってしまった時、勝手にサインをして使われてしまうということも考えられます。
利用時には必ず裏面に署名が必要だということは、カード会社の利用規約にも書かれています。
そのためこの規約に反する場合には、悪用されても補償が受けられず、その分の利用料を本人が支払わなくてはいけなくなる可能性もあるのです。
カードを安全に使うためには、必ず裏面に署名をしておきましょう。
もし署名を誤って書いてしまったり、書いた文字が薄くなって読み取りにくくなってきた時は、カード発行会社に連絡して再発行をするといいですね。
ところでカードのサインですが、実は漢字やローマ字でなくてもいいのをご存知でしょうか。
ほとんどのカード会社では署名の字体に決まりはなく、カタカナや平仮名、筆記体などでもOKです。
海外で利用する際も、外国だからローマ字でサインしないといけないというわけではなく、普段と一緒のサインで構いません。
ただし先にご説明した通り、ショッピングなどでクレジットカードを利用する際は、売上伝票に書くサインと、カードの裏の署名が同じでなくてはいけないというルールがあります。
これさえ守れば、ご自分のイニシャルでも構いませんよ。
海外でも気持ちよくカードを利用するためには、暗証番号や署名の基本的なルールを守ることが大切ですね。
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