【海外プリペイド】マネパカードのメリットと詳しい使い方を徹底解説
マネパカードは、海外旅行のショッピングやレストランなどの支払い時に使える海外プリペイドカードです。
また、カードを直接使って決済するだけでなく、旅行先のATMから現地のお金を引き出すこともできます。
学生などクレジットカードを持つことができない人が、留学や修学旅行などに行く際によく利用されているカードです。
まずは、マネパカードの詳しい使い方やメリット・デメリットを確認してみてください。
マネパカードの使い方
マネパカードの使い方は下記のような流れとなります。
- 自分専用のマネパカード用口座にお金(日本円)を入金振込する
- 会員専用サイト上で「日本円」→「希望の外貨」へ両替する
- 会員専用サイト上で(両替したお金を)チャージする
- 現地のお店の支払い時にカードを提示して決済/現地ATMから現地通貨を引き出す
1. 自分専用のマネパカード用口座にお金(日本円)を入金振込する
マネパカードの申し込みが完了すると、日本円を入金するための専用口座が用意されます。
この口座に銀行から振込入金を行います。オンラインバンキングも利用できます。
また、会員専用サイトから事前予約が必要ですが、コンビニで入金することも可能です。
クレジットカードから入金することはできず、あくまで現金での入金となります。
2. 会員専用サイト上で「日本円」→「希望の外貨」へ両替する
各銀行の営業時間内であれば、入金後2〜3時間程度で自分の会員専用サイトに金額が反映されます。
(土日祝や営業時間外に入金した場合は、翌営業日の反映となります。)
会員サイトへの入金が反映されたら、この金額内でドルやユーロなど、希望の外貨へサイト上で両替します。
マネパカードは各種の手数料が基本的に無料ですが、この両替の際に手数料が発生します。
両替手数料は通貨によって異なり、それぞれ下記の通りとなります。
(※タイミングによって微妙な差が出る場合がありますが、すべて会員サイト上から確認することができます。)
米ドル | 0.8円 |
---|---|
ユーロ | 1円 |
英ポンド | 1.3円 |
豪ドル | 0.7円 |
香港ドル | 0.3円 |
上記は1通貨あたりの両替手数料となり、例えば米ドルを100ドル分両替した場合の手数料は下記のような計算となります。
「手数料がかかるの?」と思うかもしれませんが、銀行や空港で両替すると最低でも 2〜3円以上の手数料がかかるので、どちらが得かは一目瞭然ですね。
3. 会員専用サイト上でチャージする
ここが少し理解しにくい部分ですが、「入金」→「両替」だけではまだ海外で利用することはできません。
両替したお金を自分のカードに「チャージ」することで、はじめて利用できる状態となります。
分かりやすいように、1ドル=100円/両替手数料=0.8円として、300ドル分をチャージする場合の例は下記となります。
- 日本円30,240円を振込入金する(振込手数料は自己負担)
- 会員サイト上で 30,240円→300ドルに両替する(両替手数料は300×0.8円=240円)
- 会員サイト上で300ドルをカードにチャージする(チャージ手数料は無料)
- 海外で300ドル分の決済に利用できる(決済手数料は無料)
4. 現地のお店の支払い時にカードを提示して決済/現地ATMから現地通貨を引き出す
上記の例の場合なら、海外で300ドル分までの支払い時にマネパカードを提示すれば問題なく決済ができます。
(決済時の手数料はかかりません。)
また、現地のATMからチャージ残高分までの現地通貨を引き出すことができます。
ATM利用の際には1回あたり下記の手数料がかかります。
米ドル | 2ドル |
---|---|
ユーロ | 1.75ユーロ |
英ポンド | 1.5ポンド |
豪ドル | 2.5豪ドル |
香港ドル | 20香港ドル |
旅行中にマネパカードの残高が無くなってしまったら?
旅行中にマネパカードの残高が無くなってしまった場合、ネットバンキングが利用できる環境であれば、振込&チャージを行って再度利用することができます。
日本に家族がいる場合は、振込をお願いするという方法もあります。
この場合は、必ず家族に振込口座を伝えておきましょう。
マネパカードのメリット
マネパカードには以下のようなメリットがあります。
- 通常の両替よりも安い手数料で利用できる
- セキュリティ面で安心
- 海外のお店で直接支払い/ATMから現地のお金を直接引き出せる
- 与信審査なしで15歳から申し込みができる
- 年会費や各種手数料が無料
- 帰国後に余った外貨を日本国内のショッピングで利用できる
通常の両替よりも安い手数料で利用できる
日本国内の銀行や空港で外貨両替することもできますが、両替の際にとても高い手数料を取られてしまいます。
ドルやユーロといった流通の多い通貨で3%程度、その他のマイナー通貨となれば場合によって10%以上の手数料を取られてることもあります。
マネパカードは通常の両替よりもはるかに安い手数料で利用することができるメリットがあります。
セキュリティ面で安心
現金を持ち歩いていた場合、「落としてしまった」「スリに盗まれた」といった被害にあってもお金が戻ってくることはありません。
しかし、マネパカードの場合は、万が一カードを紛失してもカードを停止すれば残高分を保護することができます。
また、あくまでカードにチャージした分の中から使うので、使い過ぎることがありません。
海外のお店で直接支払い/ATMから現地のお金を直接引き出せる
慣れない外国のお金にわずらわしさを感じることなく、お会計のときにカードを提示すればスムーズに決済が完了します。
また、小銭は帰国しても再度両替することができないので、無駄なく利用できるといったメリットもあります。
どうしても現金が必要な場合は、ATMから現地通貨を引き出すことも可能です。
マネパカードは世界一のシェア率を誇る『Mastercard(マスターカード)』と提携しているカードですので、利用に困ることもまずありません。
与信審査なしで15歳から申し込みができる
マネパカードをはじめとする海外プリペイドカードのメリットは、クレジットカードのように収入や返済能力などによる審査が必要ないことです。
マイナンバーカード(通知カード含む)と本人確認書類の2つの書類を用意すれば、15〜75歳の人であれば申し込みすることができます。
海外留学はもちろん、台湾など外国へ修学旅行に行く際によく利用されています。
マネパカードの申し込みに関する内容は、下記のページで詳しく解説しています。
年会費や各種手数料が無料
一般的な海外プリペイドカードは、チャージ手数料、ショッピング決済手数料など各種の手数料が必要になります。
また、入会金や年会費などが必要なものもあります。
マネパカードの場合は、これらの費用がかかりません。
海外旅行から帰ってきて、次の旅行の予定が決まっていなくても無駄な出費がないので、必要な時に必要な金額だけチャージして利用するといった都合の良い使い方ができるメリットがあります。
帰国後に余った外貨を日本国内のショッピングで利用できる
銀行や空港などで「日本円」→「外貨」に両替する時に多額の手数料を取られますが、帰国して「外貨」→「日本円」に再両替すると、さらに高い手数料を取られると知っていましたか?
あらかじめ両替した現金をピッタリ使い切るのは難しいですし、場合によっては無駄遣いになることもあります。
マネパカードは必要な分だけチャージして、必要な分だけ現地で利用する。
そして、余った残高は会員サイト上で日本円に両替して、日本国内のお店で使うことができます。
『Mastercard(マスターカード)』が利用できるお店ならレストランでも百貨店でも利用できます。
コンビニの支払いに利用するのがもっとも使いやすいかもしれませんね。
さらに、日本国内で利用した金額の0.5%が、再び残高にキャッシュバックされるというメリット特典もあります。
マネパカードのデメリット
さて、メリットばかり書いていられませんので、マネパカードのデメリットにも注目しておきましょう。
クレジットカードと比較して為替レートが多少悪い
海外での使いやすさ、為替レートの良さで言えばクレジットカードがもっともおすすめですが、ほとんどのクレジットカードは海外でショッピング利用した際に、1.63%程度の事務手数料がかかるというデメリットもあります。
しかし、マネパカードはこの事務手数料がかかりません。
ただ、マネパカードはクレジットカードよりも為替レートが悪くなります。
2018年8月16日時点のレートで1,000米ドル分を比較すると、下記のような差が出ます。
レート換算額 | 手数料 | 合計 | 差額 | |
---|---|---|---|---|
マネパカード | 111,630円 | 0円 | 111,630円 | 0円 |
クレジットカード | 110,996円 | 1,809円 | 112,805円 | +1,175円 |
銀行・空港等での両替 | 110,996円 | 3,330円 | 114,326円 | +2,696円 |
もはや両替は論外だということが分かると思いますが、クレジットカードはあくまですべてショッピング利用した場合の手数料を記載しています。
ただし、クレジットカードはショッピング利用ではなく、海外キャッシングを利用すると上記の手数料がかからなくなるという裏技があります。
1週間程度の旅行であれば、クレジットカードの海外キャッシングを利用するのが最強ですが、説明が長くなり過ぎるので詳細は下記ページで解説しています。
ただ、海外プリペイドカードは為替レートが良くないことが一般的ですので、他の海外プリペイドカードと比較すると、マネパカードはかなり優秀であることは間違いありません。
基本の取り扱い通貨が(米ドル・ユーロ・英ポンド・豪ドル・香港ドル・円)の6種類
マネパカードの取り扱いは「米ドル・ユーロ・英ポンド・豪ドル・香港ドル・円」の6種類に限られるという点もデメリットの1つです。
ただ、これは上記6種類以外の通貨国では利用できない、という意味ではありません。
例えば、台湾ドルなど対応国以外の通貨として利用することもできます。
ただし、この場合には「クロスボーダー」という手数料がかかります。
クロスボーダー手数料とは?
「米ドル・ユーロ・英ポンド・豪ドル・香港ドル・円」以外の通貨としてマネパカードを利用する場合は、まず米ドルを会員サイト上からカードにチャージしておきます。
ここでは仮に台湾へ旅行して台湾ドルを利用する場合を例として解説します。
まず、マネパカードに米ドルをチャージしておき、台湾現地で通常どおりお会計の際にカードを提示すれば問題なく決済ができます。
しかし、この際に利用金額に対して3%の手数料が発生します。
これがクロスボーダー手数料です。
クレジットカードの場合なら1.63%の手数料で済むため、比較するとこの点はデメリットとなります。
しかし、銀行や空港などで台湾ドルを現金両替すると、約10%もの手数料を取られてしまうので、クレジットカードを利用しないならこのクロスボーダー手数料がデメリットになるかどうかは微妙なところですね。
クロスボーダー手数料に関する詳細など、マネパカードを対応国以外で利用する場合は下記の記事も参考にしてみてください。
マネパカードは申込みからどれくらいの期間で利用できる?
マネパカードは、申し込みから利用できるまでに約2週間ほどの日数がかかります。
申し込み内容や提出書類に不備があった場合や、祝日をはさむ場合などはさらに時間がかかるので、できるだけ余裕をもって早めに申し込んでおきましょう。
マネパカードの申し込みについての詳細は下記のページで詳しく解説しています。
まとめ
マネパカードの運営会社である『マネーパートナーズ』は、FXを取り扱う会社(東証一部上場企業)でもあります。
FXと聞くとギャンブル的なイメージが強いですが、見方を変えると外貨の取り扱いに長けている、つまりお得なレートで両替ができるという強みでもあります。
海外プリペイドカードは他にも種類がありますが、マネパカードは群を抜いて好条件で利用できるカードであることは間違いありません。
海外でクレジットカードを利用できない・抵抗があるという方は、マネパカードが最良の選択になるかと思います。
以上、マネパカードのメリット・デメリットと詳しい使い方に関する解説でした。
最終更新日
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