1人でもOK!予約や服装もバッチリ!ニューヨークのジャズバーを楽しむ作法
19世紀末〜20世紀初めにかけて、アメリカ南部ルイジアナ州のニューオリンズで発祥したジャズは、1920年代に入るとそのメッカをニューヨークに移しました。
また、禁酒法時代には、違法にお酒を提供する場所としてジャズバーは一層の成長を遂げました。
その後訪れた世界大恐慌の最中にも、ジャズはニューヨーカーに希望を与え続け、やがて音楽自身も明るいものへと変化しくことになります。
ニューヨークの歴史と共に変貌を遂げてきたジャズ。
いまでも街中にはジャズバーが幾つもあり、ニューヨーカーのみならず、本場のジャズをお目当てにやってくる観光客で連日にぎわいを見せています。
この記事では、ニューヨークのジャズバーを楽しむポイントをご紹介します。
ここをおさえて、臆することなくジャズバーに足を踏み入れましょう!
このページの目次
予約をして行った方が安心
特に週末や、有名なミュージシャンの演奏が入っている日は混み合うことが予想されます。
週末でなくとも、観光客が多く訪れる有名なジャズバーは予約をしてから訪れたほうが確実です。
ほとんどのジャズバーがホームページから事前に予約ができます。
また、予約の段階で支払いができる場合もあるので済ませておいてもいいでしょう。
それでも不安な方は予約完了の紙を持参して行けば安心です。
ただし、電話でしか予約を受け付けないジャズバーもあります。
「予約が難しい」という方は、ドアオープンの少し前くらいにお店に行けば入店できる可能性が高くなります。
ちなみに、アメリカではお酒を提供する場所では身分証を求められます。
パスポートを忘れずに持っていきましょう。
服装はカジュアルな格好でOK!
ブルーノート東京など、日本のジャズバーは少し格式が高いイメージがあります。
でも、ニューヨークのジャズバーは気軽に音楽を楽しむ場所なので、あまり服装に気を使わなくてもOKです。
ただし、男性はビーチサンダルにタンクトップなど、ラフ過ぎる服装は避けましょう。
また、『ディジーズ・クラブ・コカ・コーラ』や『スモーク』などは、おしゃれな気分を味わいに来ているカップルが多いお店です。
不安のある方は、ちょっとフォーマルめの格好を1着用意しておいた方がベターかもしれません。
ドレスコードなど、厳しい規定を設けているジャズバーはあまり見かけませんが、『ブルーノート・ニューヨーク』はさりげなくスマートカジュアルを推奨している節もあります。
ただ、カジュアルな服装でも「自分だけ浮いてしまった・・・」ということにはなりませんのでご安心を。
スーツでバッチリきめる!までする必要はありません。
あまり気負わずに楽しむことが何より大切です◎
ドアオープン時間に行って食事を済ませておこう
演奏開始時間に対し、ドアオープンの時間が決まっています。
予約時に席が決まっていない場合は席は早いもの勝ちなので、ドアオープン時間にはお店に到着しておきたいところです。
また、食事を楽しめるジャズバーも多くあります。
ニューヨークのジャズバーはお店にもよりますが、ほとんどのところでガッツリとした食事を提供しています。
(「バー」という響きはあまり食事とリンクしないかもしれませんね)
食事をする場合は、演奏開始までにある程度は食べ終わっておき、演奏が始まったら音楽に集中することがマナーです。
ドリンクの追加はできますが、声を出さずにウエイターを捕まえるのはちょっと大変です。
なるべく演奏前にオーダーを済ませておきましょう。
一人でも大丈夫!
ニューヨーク一人旅ならジャズバーにも一人で行くことになり、初めての場合は少し心配ですよね。
ですが、心配はご無用です。
特に規模の小さいお店は一人でふらっと訪れる人もたくさんいます。
カウンターバー席なら一人でも楽しめる
たいていのお店にはカウンターバー席が用意されています。
バーには一人で音楽を楽しみに来ている人もいるので、気まずい思いをすることもありません。
ニューヨークでは他人の目を気にする必要はありません。
自分が楽しむという気持ちが何よりも大切です◎
せっかくだから、聞いた音楽の感想を他の人とシェアしたいという方にとっては、テーブル席ではなくカウンターバー席がおすすめです。
アメリカはフレンドリーな人が多いので、気軽に隣の席の人に話しかけて大丈夫です。
お店の人の手が空いているようなら、軽く話しかけてみるのもおすすめです。
音楽好きなバーテンダーならジャズの楽しみ方を教えてくれることもありますよ◎
英語が苦手でも大丈夫
反対に、「英語が苦手で周りとコミュニケーションを取りたくはない」という方は、無理に話さなくても問題ありません。
しかし、隣り合わせた人やバーテンダーと目が合った際には微笑みかけたり、「Hi」という簡単な挨拶を交わすことはアメリカでは最低限の礼儀です。
最初は少し慣れないかもしれませんが、ひと言だけでも思い切ってトライしてみましょう。
笑顔を交わすだけで和やかなムードが漂いますので、結果的に自分も居心地よく過ごすことができます。
「音楽が好き」という気持ちに国境はありません◎
ジャズバーの会計支払い方法
ニューヨークのジャズバーの料金体系は、一般的なレストランなどとは少し異なるシステムとなっています。
カバーチャージとミニマムチャージ
大体のジャズバーには「カバーチャージ」と「ミニマムチャージ」が設定されています。
「カバーチャージ」とは音楽を聞くために発生する料金で、入店料のようなものです。
「ミュージックチャージ」とも呼ばれ、ミュージシャンによっても異なります。
一方、「ミニマムチャージ」とは飲食をしなくても発生してくる最低料金です。
例えばミニマムチャージ$10の場合、何もオーダーをしなくても$10の支払いが必要です。
また、仮に$20の飲食をした場合は、ミニマムチャージは$20となります。
この場合のお会計は、「カバーチャージ」+「ミニマムチャージ ($20)」となります。
せっかくなのでミニマムチャージ以上のメニューをオーダーするのが良いですね。
ちなみに、最低料金の設定がないお店もあります。
お会計の流れ
演奏も終盤に近づくと自分の席に伝票が回ってきます。
レストランと同様、クレジットカードを見えるように中に挟んでテーブルに置いておきましょう。
もちろん、現金での支払いも可能です。
伝票がウェイターに回収された後、改めてレシートを渡され、一枚がレストランに提出するレシート、もう一枚は控えとなります。
チップの支払い方
渡されたレシートに、飲食分に対するチップの金額を記入します。
ジャズバーでのチップは17〜20%が目安です。
ちなみに、レシートに記載されている税金の2倍(=18%程度*2017年現在)を払うという方法もあります。
こちらは、ニューヨークでは『ダブルタックス』と呼ばれ、計算が楽なのでおすすめです。
バーカウンターを利用した場合
バーで飲み物を頼んだ際は、バーテンダーに現金で直接支払いをします。
一杯につき、$1程度のチップを渡しましょう。
アルコールが苦手な方はコーラなどのソフトドリンクも用意されています。
この場合も同様にチップを払いましょう。
テーブル席を利用せずにバー席のみを利用した場合も、カバーチャージやミニマムチャージは、同じように伝票が回ってきます。
ただし、お店によっては入店時に支払いが必要な場合など、お会計の流れが少し違う場合もあります。
まとめ
多少の文化の差はありますが、ミュージシャンのセッションを楽しんでいれば、細かい部分を気にする必要なんてありません。
ニューヨークは、世界中から毎日たくさんの人たちが訪れる場所です。
ニューヨーカーはそうした異文化の人々が集う状況に慣れているので、分からないことがあってもとやかく言うことはありません。
細かいことに慌てたり恥ずかしがったりせず、本場のジャズを心ゆくまで楽しみましょう!
おすすめのニューヨークジャズバーは、下記の記事にまとめていますので、あわせてご覧ください!
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