海外旅行でお金の持ち方は3種類!安全に管理して得する持ち歩き方
海外旅行にでかける時に、お金の持って行き方はいくつかありますが、考えられる方法は以下の3種類です。
- 両替
- クレジットカード(海外キャッシング)
- 海外プリペイドカード
それぞれの特徴とメリット・デメリットをしっかり覚えて、ベストなお金の持ち方を選びましょう。
このページの目次
特徴とメリット・デメリット
両替 | クレジットカード (海外キャッシング) | プリペイドカード | |
---|---|---|---|
現金の 入手方法 | 空港や都市で両替 | ATMでの引き出し | ATMでの引き出し |
盗難・紛失時 | 補償なし | 補償あり | 補償あり |
利用できる 場所 | すべて | ほとんどの場所で利用できる (屋台やカード端末のないお店は不可) | |
日本からの 送金 | × | × | ◎ |
手数料・利息 | 約2%〜約15%以上 (国や両替金額による) | 1週間:約0.3% 1ヶ月:約1.4% (年率18%換算) | 約4% |
両替
両替はもっとも代表的なお金の入手方法ですが、正直あまりおすすめできる方法ではありません。
まず、盗難・紛失の際に一切の補償がないことと、単純に現金を持ち歩くことでスリなどの被害に遭った時のリスクがもっとも高くなります。
一度に多額の現金を持ち歩く方はそうそういないと思いますが、両替を小分けにすると手間がかかる上、街なかで両替所がなかなか見つからない場合に本当に不便です。
ドルやユーロのようなメジャーな通貨の場合、両替手数料は比較的安くなりますが、それ以外はマイナー度によって手数料がどんどん高くなります。
最低限の現金は用意しておこう
ただし、日本から目的地に着いた時に、まったく現地通貨が無いのも少し不安です。
目安としては、到着した1日は余裕で過ごすことができるくらいの金額(1万円程度)は、最低でも両替しておくことがおすすめです。
クレジットカード
クレジットカードを使うことが、海外でもっとも賢いお金の持ち方になります。
クレジットカードを使う最大のメリットは、何と言っても決済時の為替レートで利用できることです。
よくテレビのニュースなどで『本日の為替の値動きです』と、ドルやユーロのレートが表示されますが、クレジットカードはこのレートと同じ条件で利用できます。
両替はこのレートに手数料を乗せているといったところですね。
クレジットカードの使い方は、大きく2つに分かれます。
- ショッピング利用
- キャッシング利用
ショッピング利用
『ショッピング利用』とは、買い物やレストランの食事の際に、レジでカードを渡して支払いする方法です。
特にアメリカなどではカード決済が主流ですので、お店によってはマクドナルド等のファーストフード店でも利用できます。
ショッピング利用は、現金を用いずに支払いする方法ですので、特に大きな問題はありません。
ただし、利用した時のレシートは捨てずに日本に持ち帰りましょう。
もし何らかのトラブルが起こった時の大切な証拠となります。
キャッシング利用(海外キャッシング)
ショッピング利用に対して、『キャッシング利用』とは、現地のATMから現地のお金を直接引き出す方法です。
日本でもコンビニATMなどからキャッシングできますが、海外でも同じことができます。
これは一般的に海外キャッシングと呼ばれています。
ただし、この『海外キャッシング』は少し注意が必要です。
海外キャッシングは日数分の利息がかかる
キャッシング利用は、言わばカード会社からお金を借りている状態ですので、日数分に応じた利息が発生します。
ほとんどの主要カード会社は、この利息を「年率18%」と定めていることが多いです。
この「年率18%」とは、キャッシングをして1年後に返済した場合、18%の利息をつけるというもの。
(1万円キャッシングして、1年後に返す金額は11,800円)
しかし、これは1年間の利息ですので、早く返済すると利息は日割り計算となり、その分だけ安くなります。
返済までの日数 | 計算式 | 利息 |
---|---|---|
1週間 | 年18% ÷ 365日 × 7日 | 約0.3% |
1ヶ月 | 年18% ÷ 365日 × 30日 | 約1.4% |
つまり、冒頭の表を見れば一目瞭然ですが、海外旅行ではクレジットカードを使うことが、もっとも手数料を安くおさえる方法となります。
ただし、ATM利用料として1回につき、200〜500円程度の手数料がかかるので、何度も引き下ろしを行うと手数料が高くつきます。
滞在日数にもよりますが、できればキャッシングするタイミングは3回程度におさえたいところですね。
海外キャッシングについては、別の記事でさらに詳しく解説しています。
また、海外旅行でより賢く安全にクレジットカードを使うためのポイントをいくつか掲載しています。
特にはじめての海外旅行という方は、しっかり基礎知識を身につけておきましょう。
海外プリペイドカード
海外プリペイドカードとは、新たな海外旅行のお金の持ち歩き方として、近年登場したサービスです。
使い方はクレジットカードと同じように、加盟店でのショッピング利用と、ATMから現地通貨を引き出すことができます。
為替レートもクレジットカードと同様に、利用時のレートが適用されるので両替と比較してお得です。
海外プリペイドカードとクレジットカードとの違い
クレジットカードとの違いは、利用する金額を日本で前もって入金チャージしておくという点です。
お金を借りるキャッシングに対して、自分であらかじめ用意した枠から使っていくというスタイルですね。
ドル・ユーロの場合は割高
ただし、海外プリペイドは手数料が約4%程度かかることがデメリットとなります。
両替の場合の手数料は、ほとんどの国で実質4%以上取られているので、海外プリペイドの方が得ですが、ドル・ユーロに関しては手数料が2〜3%程度であることが多いです。
つまり、ドル・ユーロ圏へ旅行する場合は、クレジットカードがもっともお得なお金の持ち歩き方となります。
使える国が限られている←→加盟国はこれ1枚でOK
海外プリペイドはすべての国で使える訳ではない点も、もう1つのデメリットとなります。
目的とする国が海外プリペイドの加盟国でない場合、そもそも使うことができません。
しかし、複数の国を周遊したり、別の機会に違う国へ旅行に行く時も、このカード1枚で各国のお金を引き出すことができます。
クレジットカードと同様に、国ごとのお金を管理する必要がない点は大きなメリットとなりますね。
日本から送金(チャージ)できる
厳密には送金する訳ではありませんが、留学や修学旅行で海外に行く際に、親が不足分を日本からチャージするといったコントロールも可能です。
余った分は日本で利用できる
余ったチャージ分は、日本円として現金化もできますし(手数料はかかります)、国内の加盟店での買い物や食事の支払いにも使えるので、余すことなく活用することができます。
両替の場合は、行きも帰りもと二重に高い手数料を払うことになるので、本当に損をします。
クレジットカードほど汎用性は高くありませんが、加盟国に訪問する場合には持っていて損はないカードです。
まとめ
以上が海外旅行にお金を持っていく3種類の方法ですが、どれがベストという答えは明確にはありません。
現地に到着して「まったく現金が無い」という状態は、軽い食事やタクシーに乗り込む際に不便ですので、前もって多少の現金は用意しておいた方が安全です。
また、現地での観光・滞在には、手数料(利息)がもっとも安いクレジットカードを積極的に活用するのがベターです。
さらに、クレジットカードの利用限度額に達してしまったり、財布を盗難・紛失したなど、もしもの時の緊急用として、海外プリペイドを持っていくことも海外旅行のリスク回避となる方法です。
それぞれの旅行のプランに応じて検討してみましょう。
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