ニューヨークで美味しいワインを堪能!おすすめのワイナリー巡り
ニューヨークでの観光と言えばどういったものが思いつきますか?
自由の女神やタイムズスクエア、ブロードウェイウェイなど様々なエンターテイメントがありますね。
一歩踏み込んだニューヨークを堪能したいという方にオススメなのが、ワイナリー巡りです。ニューヨークと言えどその州の広さはなんと北海道と九州を合わせたほどの面積を誇ります。
マンハッタンを一歩出ると、大自然に囲まれた広大な土地が広がっているのです。
このページの目次
ニューヨークのワイナリーは生産量が全米でNo.3!
アメリカでワイナリーと言えばナパバレーやソノマなど、カリフォルニア州が有名ですが、実はニューヨーク州もカリフォルニア州、ワシントン州に次いで全米第三位のワイン生産量を誇ります。
とは言えその全体量は5%と決して多くはありません。
カリフォルニアに比べて小規模で家族経営のワイナリーが多いことからこれまではニューヨーク近郊のレストランなど、地元の人たちの間で消費されてきました。
それでも近年、メディアの注目が集まっていることから海外にも徐々に広まってきています。
生産地の環境はワイナリーの頂点「シャンパーニュ地方」とほぼ同じ!
ニューヨークの北緯は40度で、これはフランスのシャンパーニュ地方と同じ北緯です。ワイン用ブドウ品種の栽培に適していると言われる『ワインベルト』と呼ばれるエリアに当たります。
夏は暑く、冬は一転厳しい寒さが待ち受けているのですが、いくつかあるニューヨークのワイナリーは海や川、湖が近くにあるために気候が調整され、ブドウが暑さや霜による被害に遭いにくいというのも特徴です。
アメリカ最古のワイナリーはニューヨーク
実はアメリカ最古のワイナリーはニューヨークにあります。
今でも営業している『ブラザーフッド』の創業はなんと1839年まで遡ります。
それからしばらく経ち1950年代に入り、北部のフィンガー・レイクスという場所でヨーロッパ移民によって本格的なワイン生産がスタートしました。
1970年代に販売が本格化し、南東部のロングアイランドなど他のエリアにも広まりました。一層の試行錯誤が行われ、ニューヨーク独自のワインが出来上がり今に至ります。
小規模経営でこだわりの強いワインが特徴
カリフォルニアよりも深い歴史のあるニューヨークのワイナリーですが、西海岸の大規模なそれに比べると一件一件が小規模です。家族経営のところが多くあり、『ブティックワイナリー』と呼ばれることも。
そのために製造過程にこだわったものやオーガニックのものなどそれぞれにこだわりや個性があるのが特徴です。
エリアによっても異なり、ニューヨーク北部のフィンガー・レイクスはリースリング、南東部のロングアイランドはメルローが人気ですが、ニューヨークのワイナリーはまだ発展途上です。
目の肥えたニューヨーカーをあっと言わせようと努力しているワイナリーもたくさあり、これからどんなワインが出てくるか期待できます。
ニューヨークのワイナリーを思いっきり楽しむ方法
まずは好みのワインをテイスティング!
それぞれのワイナリーには『テイスティングルーム』という場所があるでまずはそちらを目指しましょう!
カウンター越しにワインの商品名が書かれたペーパーをもらえるのでまずはざっと目を通してみましょう。原材料、どういった料理に合うか・・など簡単に説明がかかれている場合も。
大体一度のテイスティングで5種類ほどのワインを選べます。
自分で指定してもいいですし、ワインにあまり詳しくない方は好みを伝えるだけでもOK!
量は上品に一口、もしくは人によってはドボドボ注いでくれるところもあります。値段は10〜20ドル程です。
ワイナリーのスタッフと会話を楽しもう!
ワイナリーを楽しむコツは、スタッフとの会話を楽しむこと!
アメリカ人は話をしたり、質問をされることが大好きです。ワイナリーの歴史や、ワインの特徴、ラベルの由来・・など何でも良いので質問してみましょう。
思わぬ有力情報が飛び出ることもありますよ。
「英語が苦手で・・」という方は簡単な英語を覚えていきましょう。
「What’s your recommend?(オススメは何?)」
「I like light wine.(軽いワインが好き)」
など、簡単な単語で十分伝わります。
テイスティング中は少し大げさに感想を伝えることも大切です。
「This is great!(これ、おいしい!)」
「Thank you for letting me know this!(このワインを教えてくれてありがとう!)」
など、スタッフの心をくすぐるコメントをすれば、1〜2杯サービスしてくれることもありますよ。
はるばる日本から来た、なんてアピールをするのも手かもしれませんね。
お気に入りが見つかればボトルを購入してピクニック!
お気に入りのワインを見つけたらボトルを購入しましょう。栓を抜いてくれ、人数分のグラスをくれますよ。
テラス席やピクニックエリアなど、お気に入りの場所を見つけることもワイナリーを楽しむために重要な要素です。
大半のワイナリーは食べ物の持ち込みが可能です。(※禁止のところもあります)
お家からサンドイッチやフルーツを持ってくるなど、みな思い思いに楽しんでいます。
友人と食事を持ち寄り、ボトルをシェアしてピクニックというのもステキですね。
晴れた日にはブドウ畑と一緒に太陽を浴びながら、お気に入りのワイン片手に日毎のストレスを忘れて最高の時間を過ごしましょう!
お気に入りのボトルが見つかったならショッピングもお忘れなく。
ニューヨークのステキな思い出になりますね。
貴重な経験を語りながらお土産として大切な人に渡す、そんなこともニューヨークのワイナリーを最後まで楽しむコツかもしれませんね。
ニューヨークで気軽に行けるオススメのワイナリー8選
ニューヨークには5つのワイン生産エリアがありますが、広範囲に点在するエリアを回ることは残念ながらとても難しいです。
日帰りで行けるエリアと、そのオススメのワイナリーをご紹介します。
ロングアイランドのワイナリー5選
ニューヨークの南東部にある横長の島ロングアイランドには40ものワイナリーが存在します。先端がフォークの様に割れていますが、ワイナリーが集結しているワインロードがあるのは北側の『ノース・フォーク』です。
ロングアイランドはフランスのボルドーに似た海洋性気候を持っていることから『ニューヨークのボルドー』と呼ばれることもあるのですよ。
ニューヨークの中心部であるマンハッタンからは片道2時間程で行けるのでワインツアーも多くあり、ニューヨーカーをターゲットにしたオシャレでモダンなワイナリーも見つかります。
一方、『ブティック・ワイナリー』とも言われ、小規模なワイナリーも多く、バイオダイナミック製法と呼ばれる農薬や化学肥料を使用しないオーガニックにこだわるワイナリーなどそれぞれに個性があります。
べデル・セラーズ (Bedell Cellars)
『ロード・オブ・ザ・リング』のプロデューサーとしても有名なマイケル・リン監督がオーナーの『べデル・セラーズ』は数あるロングアイランドの中でも群を抜いてオシャレなワイナリー!ウエディングが行われることもしばしば。
2013年にオバマ大統領2期目の就任式でこちらのメルローが振る舞われたことから一気に知名度が上がりました。
洗練されたシンプルモダンなテラス席でグラスを傾けるのもいいですし、天気のいい日にはブドウ畑を眺めながらピクニック席でテイスティングをするのも気持ちがいいですね。
住所 | 36225 NY-25, Cutchogue, NY 11935 |
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営業時間 | 月曜日ー日曜日 11時~17時 (結婚式がある場合はクローズ) |
ホームページ | べデル・セラーズ (Bedell Cellars) |
ピンダーヴィンヤード (Pindar Vineyards)
ロングアイランド内で最大のブドウ園と生産量を誇る『ピンダー・ヴィンヤード』
では17種類のブドウを栽培しています。
テイスティングのカウンターも広く、醸造所のツアーも行われているために大勢のお客さんが訪れる人気ワイナリーです。
広いテラス席があり、週末ともなるとライブミュージックなどが行われることもしばしば。周りのお客さんもノリノリでダンスを踊ったりしていてとても心地よくワインを楽しむことができます。広くて親しみのあるワイナリーなので初心者でも入りやすい雰囲気です。
住所 | 37645 NY-25, Peconic, NY 11958 |
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営業時間 | 月曜日ー日曜日 11時~18時 (7月1日〜9月5日の金、土曜日は20時まで) |
ホームページ | ピンダーヴィンヤード (Pindar Vineyards) |
レンズワイナリー (Lenz Winery)
こちらのワインメーカー、エリック・フライはロングアイランドの醸造家の間でも一目置かれる存在です。
カベルネ・ソーヴィニヨンなど赤ワインが好きな方にオススメのワイナリーです。特に2013年のメルローは、適度に熟成されたブドウにダークベリーの風味がほのか理香ると人気。
オールドヴァインと呼ばれる、樹齢を重ねたブドウの木から取れたワインをテイスティングすることもできますよ。
屋外にはオシャレで広いピクニックエリアがあり、夏場は緑が溢れて気持ちが良く過ごせます。
住所 | 38355 NY-25, Peconic, NY 11958 |
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営業時間 | 月曜日ー日曜日 10時~18時(夏季) 月曜日ー日曜日 10時~17時(冬季) |
ホームページ | レンズワイナリー (Lenz Winery) |
カステロ・ディ・ボルギーズ (Castello di Borghese)
1973年と、ロングアイランドで最も古くにオープンしたこちらはかつて『ハーグレイブ』というワイナリーでしたが、1999年にオーナーが変わり、『カステロ・ディ・ボルギーズ』と看板を改めました。
シャルドネや、リースリングなど白ワインが多数の賞を受賞していますが、カベルネフランやメルローなどのレゼルヴァの赤ワインをお目当てに来るお客さんもいます。
こじんまりとしたワイナリーで、ツアー客もあまりいません。運良くオーナーの手が空いていたらワインやワイナリーの歴史についてアツく語ってくれますよ!
住所 | 17150 County Rd 48, Cutchogue, NY 11935 |
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営業時間 | 月曜日ー日曜日 11時~17時 |
ホームページ | カステロ・ディ・ボルギーズ (Castello di Borghese) |
ザ・オールド・フィールド・ヴィンヤード (The Old Field Vineyards)
古き良きアメリカの雰囲気が漂う『ザ・オールド・フィールド』は、かつて鎖国中だった日本に開国を迫ったペリーの実兄の子孫が経営するワイナリー。
黒船を描いたラベルのワインもあります。その名も『Commodore Perry(ペリー提督)』。ここで作られたワインの中でも最高品質のものだけに貼られるラベルだそう。特に2007年のメルローは味わいや香りが豊かだと人気です。
木造のクラシックなテイスティングルームも素敵ですが、海が目の前に広がる景色は最高!グラスを片手にいつまでもボーっとしていたい誘惑に駆られます。ウエディングが行われることもありますよ。
住所 | 59600 NY-25, Southold, NY 11971 |
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営業時間 | 月曜日 11時~17時 火曜日 定休日 水曜日 定休日 木曜日ー日曜日 11時〜17時 |
ホームページ | ザ・オールド・フィールド・ヴィンヤード (The Old Field Vineyards) |
ハドソンバレーのワイナリー3選
マンハッタン島の西側を流れるハドソン川沿いを1時間〜1時間半ほどドライブで北上した場所に広がるエリアは『ハドソンバレー』と呼ばれ、歴史のある瀟洒なホテルや本格的なグルメが楽しめるファームレストランなどが集まります。
1677年、カリフォルニアよりも100年以上前にヨーロッパ移民が土壌と気候に惚れ込んでにブドウを栽培したことが始まりです。
ハドソン川の流れによって安定した気候や、なだらかな丘がブドウ畑に適しているため、今では一帯にに25以上ものワイナリーが点在しています。
ロングアイランドに比べ、古くから存在するこじんまりとした飾らないワイナリーが多くあります。アメリカで最古のワイナリーもハドソンバレーにあるのですよ。
かつて氷河だったハドソン川の両側は削り取られ、崖となっています。そのため、眺めのよい、美しい景色を眺めながらのんびり過ごせるのもハドソンバレーの特徴です。
ブラザーフッドワイナリー (Brotherhood Winery)
1839年の創業以来続く、現存するアメリカで最古のワイナリーです。禁酒法時代にもひっそりと続いていたワインセラーを見られるツアーも行われています。
歴史の感じられる鉄の柵やホコリをかぶった創業当時のワインボトルがあり雰囲気たっぷりのセラーが見られますよ。
レストランが併設されているのでこちらで作られたワインを楽しみながら本格的な料理に舌鼓を打つのもいいでしょう。
屋外では週末になるとライブミュージックが行われることもあるのでゆっくりグラスを傾けたい方はボトルを購入し、屋外でまったりましょう。
ホワイトハウスのワインリストにも入っているというドライリースリングが人気です。
住所 | 100 Brotherhood Plaza Dr, Washingtonville, NY 10992 |
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営業時間 | 月曜日ー木曜日 定休日 金曜日ー日曜日 11時〜17時(1月ー3月) 月曜日ー金曜日 11時〜17時 土曜日 11時〜19時 日曜日 11時〜17時(4月ー12月) |
ホームページ | ブラザーフッドワイナリー (Brotherhood Winery) |
ベンマール・ワイナリー (Benmarl Winery)
深田恭子主演の単発ドラマ『キャビンアテンダント刑事〜ニューヨーク殺人事件』で一気に日本人の間でも有名となったワイナリーです。
得意とするバコノワールと、カベルネフランを栽培し、メルローはロングアイランド、リースリングはフィンガー・レイクスなど他の場所から仕入れています。
ウエディングも行われる、ピクニックエリアからはハドソンバレーの絶景が広がります!マンハッタンから1時間がちょっとでこんなに自然に囲まれることにも驚きます。
ベンマールはこじんまりとしたワイナリーですが、B&Bも用意されています。朝早起きすればこの絶景を独り占めできますね。
住所 | 156 Highland Ave, Marlboro, NY 12542 |
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営業時間 | 月曜日ー木曜日 定休日 金曜日ー日曜日 12時〜17時(1月ー3月) 月曜日ー木曜日 12時〜18時 金曜日 12時〜20時 土曜日 11時〜18時 日曜日 12時〜18時(4月ー12月) |
ホームページ | ベンマール・ワイナリー (Benmarl Winery) |
ワーウィックヴァレー・ワイナリー&ディスティレリー (Warwick Valley Winery & Distillery)
ハドソン川から少し内陸に入ったこちらのワイナリーはフルーティーなサイダーが有名です。サイダーと言ってもアルコールを含んでいるのでお子様は飲めないのでご注意を!
アップルや洋梨、ラズベリーなど様々なフレーバーがあり、秋には限定でパンプキンフレーバーを試すこともできますよ。
ワインは断然、『ハーベストムーン』がオススメ!フルーティーな香りのするセミドライの白ワインはキンキンに冷やして飲むとあっという間に飲み干してしまいます。
週末にはライブミュージックが行われ、夏場はりんご狩りもできるのでお子様連れでも楽しめます。
住所 | 114 Little York Rd, Warwick, NY 10990 |
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営業時間 | 月曜日ー日曜日 11時〜18時 |
ホームページ | Warwick Valley Winery & Distillery |
まとめ
ニューヨークのワインやワイナリーをご紹介しました。
ちょっとディープなニューヨークを知ることができましたか?
マンハッタンではエンターテイメントなどの色々な誘惑がありますが、ワイナリー巡りという、ちょっと違った目線で回ってみると新しいニューヨークを発見することができますよ!
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